日本の音楽大学の卒業生(ピアニスト)たちにとってヨーロッパやイタリアで演奏する事は一つの目標だったり夢かもしれません。
演奏するためにどんな事をすればいいのでしょうか。
ただ漠然としたいけれどどうしたらいいのか分からないと、立ち尽くすくらいなら前向きに何かアクションを起こして見ましょう。
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イタリアで日本人ピアニストが成功する「強み」を探そう
では、いくつかの可能性をあげてみますね。
まずは、イタリアの音楽関係の友達を持つ事。それは、日本人でもイタリア人でもどちらでもいいです。
今ならインターネットで簡単に新しい人間関係を築くこともできますよね。
イタリア人の音楽関係の人とコンタクトを取りコンサートをしたい事をアピールしましょう。
もちろんイタリアに行き宿泊代などは自費になりますが、新しい経験を積むことができるきっかけをもらえるかもしれません。
では、イタリア人とコンサートのプロジェクトをする時にただ、「コンサートをしたいから」という理由では、わざわざ日本から音楽家を呼ばなくてもイタリアにいる人でいいと思われてしまいます。
何かイタリア人の心を惹きつけるコンサートの内容を考えて見ましょう。
今までの日本人がしているコンサートをミラノで見てきましたが、独特な世界観があったり、その人でないとできないという特殊な楽器だったり、題材だったことが多いです。
イタリアでは日本ブームになっています。
今は、イタリアで日本ブームになっています。浮世絵展がたくさんされ、Utamaro」「Hokusai」と多くの人が知っています。
ちなみにイタリアに学校の生徒さんからクリスマスプレゼントをいただいたのですが、とっても高級な「Hokusai・Utamaro浮世絵集」でした。イタリア人から浮世絵集をもらって不思議な気持ちになりました。
このように日本の文化は、イタリア人にとってとてもミステリアスで心を惹きつけることができるのです。
この私たちが持っている特殊な文化を味方につけるのも一つのアピールの仕方だと思います。
例えば、「桜はきれい」と日本人も外国の方々が思うはずですが、日本人が桜を見る時ただきれいと思うだけでなくそこには言葉でできない「美しさや儚さ」を感じて心の中がとっても特別な感情を持ってきれいと言っています。
これを音楽で表現するというのも一つかもしれません。
イタリアの人は、好きか嫌いか、きれいか汚いか、プラスとマイナスしかないのです。日本人は、好きだから心が苦しい。
とか、桜があまりに美しいから儚いとか、「侘び寂び」などでは静けさや単純さが美しいなど、独特なニュアンスを心の中で感じ取る繊細さを持っています。
日本人が日本にいるとあまりにも日常すぎて気づかない感情を、「普通」だと思わずに見つめ直す事が、個性へと繋がりその人の魅力になります。
この日本人が感じる言葉では説明できない感情を表現するのに色々な方法があると思いますが、私たちの方法は「音楽」なのかもしれません。
海外で成功したい時は、自分の個性をもっと見つけて、まずは身の回りになるものを勉強し直す事も必要です。
例えば「桜の花の色はピンク色ですが、可憐でとっても淡い透き通ったようなピンク色で触ると今にもすぐ落ちてしまいそう。」
など、一つの事を知らない人に説明するのを言葉ではなく音楽や演奏の方法で耳から情報を与えて想像をさせる。
そうする事で、あなたの音楽を聴いた人たちが何か新しい感覚を感じ取り心の中に言葉で説明できない新鮮さを感じ取り満足感へと繋がるのかもしれません。
まずは、イタリアの人とコンタクトを取りコンサートをしたい事をアピールしたらどんなことができるかという個性を作り上げて、興味深い題材を見つけて見ましょう。
また、イタリア人の元にレッスンを行くことも良い方法です。
ハードルが高く感じますが全くそんな事はありません。その先生のレッスンに行くとコンサートをできるきっかけをもらえることもあります。
ご相談いただければイタリアで活躍している先生や音楽家をご紹介することもできます。
本日もイタリア音大・音楽院首席卒業、イタリア音楽学校の先生のお話でした。イタリアで成功する為には「音楽友達を持つ」とは思いもしませんでした。
ただ、海外でもチャンスをもらうには人間関係が大事なんだなと改めて感じさせていただける素晴らしい記事でした。
本日もありがとうございました。
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