ピアノって、聞いてくれる人が喜んでくれたらそれで十分。下手なくせに初期の頃からこの感覚は変わっていません。不思議な感覚です。ハノンバイエルが好きですが、卒業しないといけないんだろうなと思うこの頃です。

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イタリア音大先生のピアノ記事

イタリア人にピアノを教えてちゃんとしてよ!とほっぺを膨らます

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イタリア人にピアノを教えてると、「イタリア人に生まれるだけで恵まれているなぁ」と思うことがあります。

 

それは、どんなに小さな子供でも楽語が読める事、意味が分かること。これってすごい特典だと思いませんか?

 

イタリアで音楽講師をする先生にお話を伺いました。よかったらご覧ください。

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イタリア人にピアノを教えてちゃんとしてよ!とほっぺを膨らます

 

グランドピアノの画像

私たちは、音楽を勉強すると気にMestoso ma non troppoなんて書いていると意味を全部調べないとわからないのに対してイタリア人は、そのまま「堂々と、でもやりすぎないでね。」と分かってしまうんですよね。

 

イタリア人にとって楽譜は、彼らの言葉が当たり前のように使われていてあまりにも日常の一部のようになっているのです。

 

ここで言いたいのは、イタリア人にとって楽譜を隅々まで読むことは簡単なはずそれなのに、しないのはなぜ!?ちょっぴり腹が立ってしまいます。(もちろん怒ったりはしませんか少しほっぺたを膨らませたくなります。)

 

まず、日本の子供たちにレッスンをするとき「これはFって書いているんだけど、フォルテって言うのよ。聞いたことある?どういう意味だと思う?」と聞くと初めてなら分からないと答えると思います。

 

だから「フォルテは強く弾くっていう意味ですよ。」と教えていきます。

 

このようにひとつづ読み方と意味を教えていくのは、当たり前のことですよね。だって、外国語(イタリア語)なんですもの。

 

では、逆にイタリア人の子供たちにフォルテの記号を指さして「これは、何っていう記号?」というと迷うことなく「Forte」と答えます。

 

たとえFという略語で書かれていてもわかるんです。

 

そのあとに続けて「じゃあ、意味は?」というと「ForteはForteでしょ。他にいいようないよ。」と眉をひそめて何を聞いているんだとばかりに答えてきます。

 

それならなぜしないのですか!?と心でついつい思ってしまうのです。

 

イタリアでは、ピアノの事をpianoforte(ピアノフォルテ)と呼び、大きい音、小さい音も奏でることができる事ができる楽器というニュアンスが含まれています。それが略されてピアノと世界中で呼ばれています。

 

そこで続けて「私たち日本人はたとえ4歳であってもがんばってイタリア語でフォルテとかピアノとかもっとアンダンテとか言って日本語もままならない子供たちまで頑張って覚えてピアノを弾いてるんだよ。

 

イタリア人のあなたたちができなくてどうするのよ。書いてることがすんなりと読めて、できるってありがたい事じゃない。」と言い聞かせるとイタリア人はびっくりします。

 

「えっ!?日本人もイタリア語で楽譜読んでるの?難しいでしょ?」

 

そうなんです。難しいんです!日本人は、あなたたちイタリア人よりもがんばっているのです。

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イタリアと日本は違います。

楽譜画像

イタリア人たちは、イタリア語で書かれているのはイタリア人向けに楽語が翻訳されていると思っているのです。(特に小さな子供はみんな同じような反応をします。)

 

たまにフランスのドビュッシーの楽譜はフランス語で楽語が書かれているのは、フランス人が高飛車で直したくないからだ。と思っているのです。

 

ちなみにフランス語で書いてあったとしてもイタリア人にとっては、フランス語とイタリア語は発音が違うものの、単語が似ているので90%わかるんです。

 

ちなみに私たちがさりげなくいっている「ドレミファソラシド」も、イタリア語ですよね。

 

イタリア語では、ド、レ(巻き舌)、ミ、ファ、ソル、ラ、スィ、ドと発音するので似ているようで少し違うのでソルフェージュをするときは注意が必要です。

 

また日本で、声楽を習う方も特に「レとラの発音」、「シの発音がシではなくスィ」に修正されることが多いので気を付けてください。

 

イタリア人にとって難しくないはずの楽語が見れないということから意味が分からないから見過ごしているのではなくて根本的に楽譜を隅々まで見れていないという問題が世界共通であることが証明された瞬間でした。

 

楽譜は、隅々までよく見てみましょう!

 

楽譜の下にある注意書きも結構見てみると楽しいものですよ。

 

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