ピアノって、聞いてくれる人が喜んでくれたらそれで十分。下手なくせに初期の頃からこの感覚は変わっていません。不思議な感覚です。ハノンバイエルが好きですが、卒業しないといけないんだろうなと思うこの頃です。

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イタリア音大先生のピアノ記事

イタリア人と日本人音楽家の違い!ソルフェージュなどの基礎を固めている

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イタリア人と日本人の音楽家の違いとはなんでしょうか? イタリア人が優れいて日本人が劣っている?

 

そういうわけではなく、イタリア人に持っていて日本人にない物。そして「真似したほうがいい部分とは?」そんな内容を教えてくれる素晴らしい内容です。

 

もっと音楽で「表現力を伸ばしたい」そんなあなたに読んでいただきたい記事です。イタリアの音楽院主席卒の音楽家のピアニスト様に協力して書いていただきました。

 

是非、お楽しみください。

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イタリア人と日本人音楽家の違い!ソルフェージュなどの基礎を固めている

楽譜の画像

日本人でピアノが弾ける人はしっかりと楽譜が読めてある程度の音楽の知識をしっかりと持っています。

 

対してイタリア人の中には、もちろんピアノのレッスンをしっかりと受けて、楽譜を読めて、ソルフェージュなどの基礎を固めている人もたくさんいますが、意外とレッスンを受けた事がないのに弾ける人も多いんです。

 

イタリア人はあまり楽譜が読めなくてもピアノが弾けたりオペラを歌えたりします。

 

楽譜に書かれている音楽用語はほとんどがイタリア語なので日本の様に勉強しなくてもいいという理由もあるのかもしれませんが、彼らは音楽をする時に身体を動かしているのではなく心を動かしているのです。

 

どうして楽譜が読めなくてもピアノが弾ける様になるのか色々な人とお話しいているとイタリア人という国民性がそこにある様な気がしました。

 

イタリア人というと陽気でよく笑う性格だと思っていらっしゃる方も多いと思いますが、私のいる北イタリアは内気で恥ずかしがり屋。

 

それでいながらイタリア人なのでラテンの情熱を密かに胸の中に持っている人が多いのです。

 

例えば、好きな曲があるとそれを自分のものにしようと見よう見まねでピアノで弾いたり、ギターで弾いたりします。

 

それの気持ちは、理論などは全くなく「好き」という気持ちだけで指を進めていき本能に従って一つずつの音、和音を探していくのです。

 

この様に一つ一つの曲を仕上げていき自分のものにしていくのです。

 

日本人は、とても理論的でピアノを弾くために楽譜を読めないといけないと考えしっかりと楽譜を読む練習をします。

 

これは、とても正しい事で、新しい曲を練習する時に弾ける様にするための近道となります。日本人のソルフェージュ力は海外に行ってもなかなかなレベルです。

 

でも、イタリア人が秀でてて日本人に少し足りないことがある様な気がします。

 

「表現力・大胆さ・個性」ここは日本人が努力してようやく普通のイタリア人にたどり着く程度なのです。

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嫌われてもいいから自分の個性を出してみませんか?

ウェディングドレスでピアノ演奏する女性の画像

ちょっとここで例え話になりますが、日本の車トヨタは世界で信用が高く人気があるブランドですよね。トヨタの車を買うと安心感があります。

 

それと比べてイタリアの車ランボルギーニは、メンテナンスが大変でその日のコンディションを整えるのに時間がかかります。

 

でも芸術的なボディーや色は個性を持っていて人の心を引きつけます。

 

音楽家も車と同じで、日本の音楽家は安定感があり、とても正確で信頼されています。

 

対してイタリア人音楽家は、個性もあり急なキャンセルをすることだってあります。でも本気でイタリア人が働く(演奏する)時は、「究極」を作れるんです。

 

この差は、日本の技術が良くて、勤勉な性格という功績でもあるのですが、国民性もあると思います。

 

日本人は小さな頃から言われた、言われなかったにしても秩序を乱さない事に礼儀良さを感じています。

 

教わった事をしっかりと貫き研究していく姿は素晴らしいです。

 

対してイタリア人たちは、周りと一緒はつまらない。人に嫌われるのはどうでもいい。自分が好き・嫌いが問題なのです。

 

その為ランボルギーニの様な車でド派手な車を作り上げます。嫌う人もたくさんいるかもしれません。

 

でも世界中にはその個性に魅力を感じる人がたくさんいて、本当に熱心なファンができます。

 

音楽は芸術で万人ウケする音楽を演奏することもとても大切なことなのですが、大胆に嫌われてもいいから自分の気持ちを爆発させて相手にぶつけるという大胆さも必要なんです。

 

音楽家おそら芸術をしている人は、この日本のお行儀良さから抜け出すことをしないといけません。

 

もちろん、下品に振舞うこととは違うのですが、表現をする時に心の中の見えないブロックがカチッとかかってしまうのをよく感じます。

 

頭ではわかっているのにその鍵の開け方がわからないジレンマと戦いながら表現力をまずマネしていきます。

 

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