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イタリア音大先生のピアノ記事

子犬のワルツ(ショパン)ピアノの難易度は?弾き方のコツも!

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ショパンの子犬のワルツ、短い曲でピアノの発表会でとても人気の曲ですよね。私もいつか弾いてみたいと思っております。難易度や弾き方のコツが気になります。

 

そこでイタリア音大のピアノの先生にショパンの子犬のワルツについて伺う事にいたしました。

 

ショパンの子犬のワルツを弾きたい!と思っているあなた、是非最後まで読んでくださいね。

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子犬のワルツ(ショパン)ピアノの難易度は?弾き方のコツも!

子犬のワルツの楽譜画像

とても短いワルツで世界中で有名なワルツです。日本では「子犬のワルツ」という名前で親しまれていますが、イタリアでは"Walzer di un minuto(ヴァルツェル ディ ウン ミヌート)"と呼ばれています。

 

これは、訳すると「1分のワルツ」という意味です。

 

英語圏でも "minute Walz"と呼ばれることが多いので海外で話をする時は、その地域によって子犬のワルツと言ってもわかってもらえない場合があることもあるということも一つの知識としてもっておくといいかもしれません。

 

この曲は「ショパンをチャレンジしたい」と、初めてショパンにチャレンジするのにも使われる比較的譜読みのしやすい曲だと思います。とは言っても、ショパンですので初級者が練習なしで弾けるような曲ではありません。

 

先ほども話した通り「1分のワルツ」なので短くテンポもとても早いのが特徴です。もちろん1分で弾くのは難しいのですが、曲の雰囲気が壊れない程度のある程度の早さは身につけたいです。

 

あまりペダルを使わず、軽やかに言葉で表現するとはじめの部分は乾いたような印象で仕上げたいです。

 

ソナチネなどを弾き、ツェルニー30番あたりを弾いている人にとっては十分弾くことができるの安心してチャレンジしてみてください。

 

どの曲も同じですが、すぐに両手で弾こうとせず片手づつ練習するようにしましょう。

 

初めてショパンのワルツに挑戦する人にとっては左手の1拍目と2・3拍目の飛躍が取りにくく感じると思います。

 

音取りは難しくないのですが、この飛躍に慣れるまでしっかりと練習をするようにしましょう。

 

一度音取りができるとこのワルツもA―B―A’の形なので最初の部分と最後の部分がよく似ているのであとはBの部分の練習を重ねることで曲が出来上がるようになります。

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では、詳しく曲を見ていこうと思います。

※横内愛弓さん、動画をお借りしますね。

 

まずこの曲は右手から始まるのですが、譜読みをするのは結構簡単ですが、リズムが崩れやすく指によって変に力が入ったりしてガタガタとしがちになります。

 

ゆっくりと練習しながら音の粒を揃えていきましょう。なかなか慣れない人はやっぱりリズム練習が役立ちます。

 

リズム練習の仕方がわからないという人はは、ハノン(全音版)の目次ページのあたりにリズム練習のためのリズムが並んでいます。

 

この中から付点、16部音譜と8分音符のミックスなどを6つほどのリズムをピックアップし(私に場合は♫♬、♬♫、♪♬♪などを中心に何度も練習します)まずAの部分を通して弾けるように何度も練習しましょう。

 

トリルなどが所々あるのですが音がきれいに出るように、重たくならないように注意しましょう。

 

また右手の部分は拍をしっかり感じ取るようにしましょう。左手も同じです。ワルツの3拍子をしっかり感じないといけません。

 

よくありがちな左手の問題があります。1拍目のバスが単音に対して2拍目と3拍目が和音になっているので同じ音量で弾いていると和音の音量が大きくなってしまいますよね。

 

しっかり単音の1拍目を出すようにし、2拍目3拍目を軽くしないと重たくなり軽やかさがなくなります。

 

ではBの部分を見ていきましょう。こちらははじめの部分とは印象が異なり少ししっとりとしたメロディになっています。

 

十分にに右手を歌わせるようにしましょう。ピアノの発表会なおどで弾く方も多いと思いますが、この部分はこの曲の中で表現のしどころであり、落ち着きを取り戻す部分でもあります。

 

もし緊張してテンポが早かったりしたらこの部分でもう一度立て直すことができます。

 

Bの部分で右手と左手がうまく数が合わずリズムを崩しやすい部分がありますが、焦ることはありません。

 

ゆっくりと弾き右手のリズムを優先して弾くようにしましょう。右手が付点のようにリズムが踊ってしまうようにならないようにしましょう。

 

またAの部分に戻るときに右手が長いトリルがあります。この部分は十分に練習しないといけません。

 

トリルに夢中になりリズムを崩してしまう人もいますがしっかりとトリルをしながら拍を感じておくようにしましょう。

 

適当なタイミングで主題が始まらないように計算して置く必要があります。

 

A’の部分が始まるとはじめと同じなのでスムーズに弾けるようになると思います。

 

最後の部分の右手でつまづかないようにしっかり練習しましょう。ここは細やかな練習ができているかどうかがバレてしまう場所です。

 

最後の2小節は焦らずにしっかりと曲をまとめるように意識して弾きましょう。

 

比較的譜読みのしやすいショパンの曲でおすすめの曲です。発表会などで挑戦したい人にとってもとっつきやすい曲です。

 

とても優雅で有名な曲なのでピアノを弾いている喜びを感じさせてくれる曲ですよね。そんなに難しくはありません。

 

ゆっくりと焦らずに弾くことで必ず弾けるようになります。勇気を出して挑戦してみましょう!

 

Buona lezione! ブオナ・ レツィオーネ!(練習を楽しんでくださいね。)

 

子犬のワルツの楽譜は ⇒ こちら

 

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