アラベスクのドビュッシーをピアノで弾くことは難しいでしょうか? ぼくもいつか弾いてみたいと思う優しい曲ですよね。
イタリア音大のピアノの先生に弾き方を伺いましたので是非、お楽しみください。
ドビュッシーのアラベスクは、「Deux Arabesques (二つのアラベスク)」と曲集で2局から成り立っています。
どちらも美しい曲で人気の高い曲ですが、特にアラベスク1番は一度は弾いてみたい名曲の一つです。初めてこの曲を先生に与えられたとき、流れるようなメロディー。
音の重なり方がパステルカラーのように優しく感じ新しいピアノの音色の魅力を感じたのを今でも鮮明に覚えています。
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目次
アラベスクのドビュッシーの難易度は?ピアノで弾くコツは?
弾いてみたい曲 アラベスク ドビュッシー
では、実際に楽譜に目を向けてみると慣れるまでは結構難しい曲なんです。まずは右手と左手を分けて練習する必要があります。
片手ずつで弾くとそんなに難しくないのですが、両手で弾く時に結構つまずいてしまうんです。
では、まず初めの部分ですが、右手と左手の入れ替わりがスムーズにいかないといけません。大きくスラーがかかっていると思います。しっかりとレガートを意識して、途切れないようにしましょう。
右手の部分は、片手で練習しているときから一つしっかりと意識したいことがあります。
それは、伴奏部分の音と、メロディーを区別することです。右手でどちらも弾いている事をしっかり認識して音取りをしておくことでメロディーがまぎれ込まないようにすることを予防できます。
また、6小節目からは3連符が続きます。スラーの流れを見ながら大きなフレーズを付くて行きましょう。この曲は、流れがとても大切です。
左手は、8分音符が並んでいますが、一小節ずつのスラーになています。右手と左手のスラーのかかり方が違うこともこの曲の面白いところです。
またこの曲は、少しテンポを揺らし、音程が高くなっていくところはテンションを高めていったり、音程が登りきったところでは音が硬くならないようにタッチを柔らかくする工夫をすることで曲が持っている柔らかさを出すことができます。
また。途中mosso(モッソ)と書かれているとこがあります。モッソとはイタリア語で「動き」を意味します。流れるようなメロディーにすこし言葉で表現するなら気持ちを高めて少し興奮させるような弾き方をするように工夫してみましょう。
この曲は、和音などは比較的少なく、どちらかというといつも音が短音で動いているイメージがあります。その為指が軽やかに規則正しく動くことが最重要になります。
指によって音量が違うなどは、雰囲気を壊してしまうのでどの指も均等に奏でるように1音ずつ気を付けて演奏してください。
時々出てくる2分音符は、周りの動きに流されないように落ち着いて弾くことにより、流れを少し変えるきっかけとなります。
早い動きがあるときは、少し振り回せれてしまうことがありますが、ピアノを弾く時は「少し伸ばし過ぎているかな。」と思う感覚でちょうどくらいの時があります。
曲に振り回されないようにしっかりと冷静に曲を聴ける冷静な心と耳を持つようにしましょう。
和音の弾き方も注しっかりと注意しましょう!
※横内愛弓さんの動画をお借りいたします。とても流れるような優しいメロディーで癒されますね。素敵です♪
またドビュッシーの曲は和音のひき方もしっかりと注意しましょう。決して1音ずつをフォルテで弾くのではなく、パステルカラーの淡い音を重ねるようにしましょう。
あまりに硬い音で和音を弾いてしまうと、色合いが強くなりすぎて真っ黒になってしまいます。淡い色を重ねて優しい色の重なりでふんわりとしたニュアンスを出すようにしっかりとタッチに気を付けてくださいね。
最後の終わり方ですが、ここも右手と左手のタイミングをしっかりと合わせて音が重なり上っていかなくてはいけません。右手の3連符が8分休符から始まるので、その休符をしっかりと感じているとリズムが崩れにくくなりますよ。
先生ありがとうございました。
感想
非常に楽しいですね。♪ ドビュッシーのアラベスクの弾き方。パステルカラーをイメージして和音を強く弾きすぎないように!
文章の中ででてきた「レガート」とは、音と音がきれないように。ただスラー程繋げすぎない。そしてスタッカートよりは長い間のイメージでしょうか。
この記事の感想やアラベスクのドビュッシーを弾いたら感想を聞かせてくださいね。自分もいつか弾けるようになりたいと思います(^_^)
楽譜はこちら ⇒ アラベスク/ドビュッシー
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