ハノン39番を弾けるようになったほうがいい。ハノン39番以降は弾けて当たり前と千葉のピアノの先生に言われていました。
いつか弾けるようになりたいと思っていましたが、この度チャレンジしてみるとすぐにわからないことが出てきました。
それは、2段目のイ短調(ラシドレミファソ)のはずが、ソにシャープがついていて、3段目には、ファとソにシャープがついていてどういう事となってしまいました。
今回私もわからず質問して教えていただいたのでシェアしたいと思います。
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目次
ハノン39番のイ短調にソシャープがついているのは何で?
まず、ハノンの39番なのですが、ハノン39番が弾けるようになった方が良い、39番以降も弾けて当たり前(音大を出ているなら)というのはどういうことか私なりに分析してみました。
ハノン39番とは、調号が抑えられているためおすすめという事です。
シャープ1個~5個
フラット1個~6個
ここで私は疑問に思いました。
シャープが5個って、数が足りない。フラットも6個って足りないですよね。
私の暗記では、
ハニホヘトイロで覚えています。
まずは長調から。
ハ シャープ0個
二 シャープ 2個 ファとド
ホ シャープ 4個 ファドソレ
へ シのフラット 1個
ト ファのシャープ 1個
イ シャープ 3個 ファドソ
ロ シャープ 5個 ファドソレラ
かいヘ長調 シャープ6個 ファドソレラミ
かいハ長調 シャープ7個 ファドソレラシ
ヘ長調
イ フラット0個
ロ フラット2個 シミ
ハ フラット3個 シミラ
ニ フラット1個 シ
ホ シャープ1個 ファ
ヘ フラット4個 シミラレ
ト フラット2個 シミ
変ロ短調 フラット5個 シミラレソ
変ホ短調 フラット6個 シミラレソド
変イ短調 フラット7個 シミラレソドファ
ただ、このハニホヘトイロで覚えるのはあまりよくなかったようです。。。なぜならこの順番だと、シャープやフラットの増え方がバラバラだからとのこと。。。
ただ私はこのほうが最初は覚えやすかったんですよね。
まずハニホヘトイロから覚えて、次にシャープの方を順番に覚える。ファドソレラミシは覚えたのでそれを、ハニホヘトイロで順番にシャープが何個入るかを覚えていけば覚えられました。
で、このハノンの39番は、ハ長調(ドレミファソラシド)から始まって、イ短調(ソシャープ)が2番目です。これは順番になっているようですよ。
ハ長調、イ短調、フラット1個のヘ長調、ニ短調と続いていきます。24個の調号がすべて網羅されており、最初は何も調号がついていない「ハ長調」これが一番簡単です。
ただ、オクターブが4個も上がるのでそういう意味では低音から高温まで弾く練習にもなります。
ハノン39番で学べることは?
1、オクターブが4個も上下するので低音と高音を弾く練習になります。
なかなか初心者でここまで低音と高音を弾く機会はないので良い練習になると思いますよ。
2、音階がすべて弾ける
そういう意味でもフラットとシャープを学ぶことができるので良い練習になります。
3、いろはにほへとが学べる。
私はこの機会に、はじめてイロハニホヘトを学びました。さらにシャープとフラットがつく個数も学びました。
4、弾く筋力がつく
下から上までを弾き、24の調を弾くことで弾く力と体力、音感になれることができます。
5、音の粒はそろえて弾こう
例えば、低音はよく響くので強く聞こえやすいですが、高音は響きが短いのでそういう意味でも考えて弾く必要が出てきます。
などなどハノン39を弾いているだけで様々な事が学べるのです。
イ短調にソシャープがつくのは何で?
私自身わからなかったのでツイッターで質問しました。
こんばんは。夜分に失礼致します。
短調の音階には、和声的短音階と旋律的短音階というものがあります。前者は、音階の終止感を強めるため、ソに#がつきます。ただ、これでは音階的に不自然なところが残るため、ファにも#をつけて、不自然さをなくしたものが後者となります。ご参考になれば幸いです。— おたか🌷@オクトラプレイ中 (@OtakaEspeon196) 2019年3月4日
まず、短調の音階には、和声的短音階と旋律的短音階があるとのこと! 私は初めて知りました。和声的短音階って何? 旋律的短音階って何?という感じですので調べてみます。
和声的短音階とは、自然的短音階の第7音を半音上げた短音階のことです。どういうことか調べたのですが、長音ではこの「半音」上げるという作業が内容です。
なぜなら、終止音がはっきりしているからと理解しました。しかし、短調の場合は終止音がそこまで強くないため半音上げているとのことです。
ん~、終止音、終わりの音を強調するためなのでしょうか? 個人的にはアクセントで良い気がしますが、音楽の世界は非効率的な気がしました。(^_^;)
旋律的短音階とは、自然的短音階の第6音と第7音を、上行のときのみ半音上げた短音階とのこと。つまり、第6音と第7音の音を半音上げた音のことでなぜ上げているのか?
それは、ツイッターでのアドバイスを読む限り、ソだけをシャープにすると音のつながりが不自然になるため、ファもシャープにして滑らかな音のつながりを出しているのだと思います。
単調には、和声的短音階と、旋律的短音階というものがあって、イ短調でいうと前者が「ソ#」があるほうで、後者が「ファ#、ソ#」がある方です。和声的短音階というのは、自然短音階では第7音(この場合ソ)から第一音(ラ)への終止感(繋がり)が弱いため、ソを半音上げることにより強い終止感が出ます
— けいたいけ (@mk1312171) 2019年3月4日
けいたいけ様のコメントでもわかる様に、イ短調では、和声的他音階の場合は第7音を半音上げる、旋律的短音階にする場合は、ファとソを半音上げるという事なんですね。
終止感(つながり)を強めるためなどと学びになります!
和声的短音階はファ→ソ#の部分で大きく音の開きがあり、旋律が滑らかに聞こえなくなってしまいます。そこで、旋律的短音階ではファにも#をつけ、滑らかな旋律を生み出しています。また、導音(主音から半音下の、主音へ導くような役割の音でこの場合ソ#)→主音の移動がないのでファソに#が付きません
— けいたいけ (@mk1312171) 2019年3月4日
実際にAメジャースケールで(イ短調)でラシドレミファソを弾いてみて、ソだけ♯で弾くと音の繋がりに変わった感じが出てきます。次にファも♯で弾いて初めてつながった感覚になりました(^-^)
これは弾いてみてはじめてわかりましたね(^^♪
付け足しです、最後の説明は旋律的短音階の下降のときのことです。
— けいたいけ (@mk1312171) 2019年3月4日
私はこのツイッターの時点では少しだけ理解していました。もちろん自分でもインターネットで検索していました。
で、私が母にハノン39番、イ短調にソの♯がつくのは何で?と聞いたら、、、なんでだろうねとなり、、、
そして、書いてあるのを読まれました。
「12の調の長音階とその関係短音階」
「短音階の(1)は和声的短音階といい、(2)は旋律的短音階と言います。と、書いてあったんですよね。。。
自分は全く見ておらずわかりませんでした。。。
そして(1)がイ短調なのにソにシャープがついている、(2)はファとソにシャープがついているのも和声的短音階と、旋律的短音階という事で理解が深まりました!
あとは各調で和声的短音階と、旋律的短音階について理解すればよいだけです。
一応、和声的短音階は、7番目の音に♯が付きます。イ短調の場合は、ラシドレミファソラシで、ソの音が7番目の音になるので「ソの音に♯」が付きます。
で、フラットの場合は、♮(ナチュラル)になります。フラットは下がる音ですが、それを無しにして元の音に戻すという意味です。
さらに、母は言いました。3度下がると。長調の3度下が短調だと。
で、ハ長調はドなので3度したは、ド、シ、ラでイ短調なのです。そのイ短調がハ長調の下に書かれている。
つまり、ページの一番上が長調、2番目の真ん中に和声的短音階で、3番目に旋律的短音階が書かれているのです。
そういう意味でかなり考えられているというのが驚きました。
まとめると、
覚えやすくざっくり言うと
和声的短音階→7つ目の音が半音上がる
旋律的短音階→上昇形の時だけ、6つ目と7つ目の音が半音上がり、下降形ではともの調合通りになる。
イ短調に関わらず、他の全ての単調がこうなります。
理由はほかの方の通り('∀'*)
— ちゃこ@Stella FF14さんの雑記垢 (@tyacostella) 2019年3月5日
ちゃこ様の解説も非常にまとまっていてわかりやすいですね(^-^)
一応、私の言葉でも書きますが、イ短調の和声的短音階は7番目の音のイロハニホヘトのトの音、ソですね。これをソ♯にする
旋律的短音階のイ短調は、6番目と7番目を上げる、イロハニホヘトは、ヘとトを上げるので、ファとソが♯になります。ただ、下落の時は戻し普通のファとソです。
イ短調以外でも同様で、和声短音階は7番目が上がり、旋律的短音階は6番目と7番目が上がり下がるときにももとに戻すという事ですね。
最後に和音が4個ある理由は何?
こちらに和音が4個並んでいます。
ハ長調の場合の左では、ド、ファ、ソ、ソ(下がる)、ドです。
右手は、レラド、ミソド、レファソド、ドミソドです。
一体どういう意味があるのでしょうか。
これはカデンツと言います。
例えばCメジャースケール(ドレミファソラシドの音階)を例に上げます。
それぞれの音階には、主要三和音と言うものがありまして、それぞれ
T(トニック)、S(サブドミナント)、D(ドミナント)と呼ばれます。Tは主音(第一音)を根音にした和音つまりこの場合ドミソの和音です
— けいたいけ (@mk1312171) 2019年3月5日
Sは第4音を根音にした和音つまりここではファラドの和音です
Dは第5音を根音にした和音つまりここではソシレの和音のです
なぜこの3つが主音三和音かというと、音階の中の和音はトニック、サブドミナント、ドミナントという3つの機能に大きく分けることができ、この3つの和音はその中心だからです
— けいたいけ (@mk1312171) 2019年3月5日
そして、
T、D、Sはそれぞれ固有の特性を持っており、
例えばSの和音の後は強力な力によってTが導かれます。(この和音の進行は非常に重要です)
また、TはDにもSにも進行することができます。T→S
T→D
S→T
は強進行と呼ばれ、強力に進行する力が働きます。— けいたいけ (@mk1312171) 2019年3月5日
そして写真の音階の最後の和音進行、カデンツ(終止形)は、
T → D → S → T
強 強 強という強進行の連続になり、強い安定感がもたらされます。また、このカデンツには、その音階のすべての音が必ず一回以上使われています。だから、それがどの音階であるかを示す機能を持っています。
— けいたいけ (@mk1312171) 2019年3月5日
なぜドミナントがトニックヘ力強く進行するか、など和音進行のメカニズムについては、倍音というものが理解の助けになると思います。ネットや専門書に載っていますよ。
長文失礼しました
— けいたいけ (@mk1312171) 2019年3月5日
非常にわかりやすかったです。
まず、これはカデンツという事。
Cメジャースケールというのは、ハ長調の音階という意味です、ドレミファソラシドです。このCメジャースケールの主要3和音があるとのこと。
1、Cコードの(ドミソ)、2のFコードの(ファラレ)、3のDコードは(ソシレ)が主要3和音です。
なぜこの順番なのか? 私が学んだのは、1番目、4番目、5番目が音階の中でのトニック、サブドミナント、ドミナントというのがあり、それがこの1番目、4番目5番目に該当するのです。
トニックというのは、最初と終わりに使われる音でこの3個は順番があります。
トニックからはサブドミナントもドミナントにも行けます。
T⇒SD
T⇒D はOKです。
SD⇒DもOKです。
SD⇒TもOKです。
今回のハノン39番の場合は、T ⇒ D ⇒ S ⇒ Tだそうです。そういう流れがあるようです。
ここまで覚えられれば十分だとは思いますが、さらに詳しくしるには、「倍音」を理解することが良いみたいですよ。倍音とは調べたのですが周波数のことで音楽の響きや音の高さなどをグラフで表しています。
その結果、ドミナントからトニックへは強い音になる様です!
音楽って奥が深いですね。沢山学びになりました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。
まとめ
ハノン39番のイ短調にソ♯とファとソにシャープがあるのは、短調の和声的短音階と、旋律的短音階という事です。
和声的短音階とは、終止音を強調するために7度目の音を半音上げて調節しています。
旋律的短音階は、さらに繋がりをよくするために、6番目の音も半音上げて調節しています。
ちなみに長調の場合はなく短調だけです。
最後の和音に関してはカデンツという事です。トニック、サブドミナント、ドミナントの構成で作られているようで主要3和音で作られているようです。
最初と最後はトニックの和音、中はサブドミナントとドミナントですが、流れが決まっているようです。この辺りも暗記すると非常に音楽の譜読みが楽しくなりますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。これもアドバイスを下さった方々のおかげです。感謝。
関連記事:ピアノで変な癖がついている場合の3個の直し方とは?