ピアノって暗譜する必要あるのでしょうか?
暗譜と言うのは、楽譜を覚えて弾くという事です。ピアノって、聞く人に喜んでもらう行為ですよね。別に暗譜しなくても聞く人を喜ばせることはできます。
だから、なんで暗譜しないといけないのか。暗譜する必要はあるのかと思って気になっています。
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目次
ピアノは暗譜する必要はある?
今回は皆がピアノの暗譜についてどのように考えているかリサーチしてまとめていきます。
一人目、暗譜は良い演奏をするのに必要
この方はピアノの素人さんだけど上手い人だと思います。
若い頃、暗譜が苦手で音楽を止めようと思ったと書かれています。ピアノは受験でも発表会でも必ず暗譜されているので、暗譜が必要だと思い込んでいたとの事。
しかし、オーケストラで他の楽器の方々はほぼ楽譜がある。
オーケストラでみんなで弾く場合には「タイミングを合わせるため、楽譜に書き込みをして」いるから楽譜が必要だと書かれています。
暗譜賛成派
・暗譜する事で、音楽の流れをつかめて作品と一体化できる。さらに暗譜する事で音楽だけに集中できる。
・楽譜がない事で観客を見たり上を見たりかっこいい、楽譜があるとかっこ悪い
・楽譜をめくる作業が音楽の妨げになる
暗譜反対派
・すべてを覚える事はできない
・演奏で忘れてしまうと周りに迷惑がかかる
・楽譜通りに演奏したい
どっちがいいんでしょうね。
19世紀にリストと言うピアニストが暗譜をしたようで、その時に非常に良い反響を得たようです。
その影響で現代でも暗譜が推奨されている気がします。
暗譜できない人は、音楽のソルフェージュを知らないから、小さい頃から訓練しないと身につかない作業ですとこの方は書かれていました。
記憶力が良くてソルフェージュ能力が高い人なら簡単ですが、暗記力が悪くてソルフェージュ能力が低い人には難しいでしょう。
2人目、暗譜が求められるのは発表会とコンクールの曲
この方の相談は、娘さんがピアノを習っているのですが、先生がお引越しで辞められ違う先生になったとのこと。
娘は全然弾けないのに次々に次の曲に進んでしまい、弾けないのに〇をもらって次に進んでいる状況、
親が先に進めたがっていると思われているのではないか、と思われていそうで伝えた方がいいでしょうかと。
回答1:沢山の曲に触れる事を優先している
完成レベルになっていないのに次々に次の曲に進むのは、「たくさんの曲に触れる」事を優先しているのでは?
回答2:人によって違う
人によってはそっちの方が合っている場合もあり、逆に1曲を丁寧に仕上げていく方が合っている人もいるようです。
ピアノの先生は1曲1曲を仕上げていく方が多いと思いますが、どんどんいろんな曲を弾きたい子には、今のような先生の方が合うのではないでしょうか。
回答3:暗譜するのは発表会や人前での演奏する時位でした。
暗譜しておくと役立つと言われた曲もありますが、ブルクミュラー後半以降の曲でそういうのはありました。
回答4:暗譜までできて合格と言うピアノ教室は昔から少ないです。
暗譜までするのは人前で弾くときで良いのでは?
完全に暗譜して完璧に弾けるまでするとなると先生も疲弊してしまうのではないでしょうか。国語のテストでも100点満点で合格ではなく、80点位で合格だと思うので、それと似た感覚です。
回答5:暗譜させたらダメな感じ。耳で覚えて弾いている。
うちの娘は、音を耳で覚えてしまうので、まだ暗譜させたらダメな感じです。
指番号などで合わせるとめちゃくちゃ。
3人目、先生に楽譜を見ながら弾きなさいと言われる。
この方の相談は、暗譜して弾くのですが、ピアノの先生に「楽譜をみて弾きなさい」と言われるようです。
ただ、楽譜を見て弾くと凄くゆっくりになり、メロディーが覚えられないとの事。
しかし、暗譜して仕上げた曲は、口で歌うように滑らかで体からメロディーが出ているようにとても良いです。
楽譜を見ながら弾いている人の演奏は、どこか伝わらないというか作業的な音楽に聞こえます。暗譜すると曲が自分のものになった印象。
しかし、暗譜には限界があります。楽譜を見て弾ける人は好きなだけ好きな曲を弾けるでしょう。先生の言う通り、譜読み派になった方がいいのでしょうか?
回答:暗譜と言うのは役者で言う台本のセリフを覚えるようなもの
役者が台本を見ながら演技をすることはありません。役に完全になり切る事で良い演奏ができるのです。
クラシック音楽では、楽譜に書かれたことはもちろん、楽譜に書かれていない想いや指示まで読み取ろうとします。作曲家が生きた時代や背景なども想像して音楽として表します。
楽譜は台本に過ぎず、楽譜にいつまでも頼っていては本当の生きた音楽はできないはずです。
今回あなたが悩んでいる事を先生に伝えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに私は、生徒に譜読みと同時に暗譜を推奨しています。それから練習と言う順番ですすめるのが一般的ですね。
まぁ、大人の方では、楽譜を外せない方もおり、音符を追っているところから抜け出せず、音楽として聞こえない現実があります。
それぞれのやり方があり、大人の方は楽しんでいればいいのではないでしょうか。
回答2:楽譜を見てミスなく弾くには手の大きさもある
今回、回答された女性は、手の大きさが小さく6度くらいしか届かず、10度が出てくるような曲は、手元を見ないと不安だとの事。(だから暗譜している)
いつまでも楽譜にしがみついている演奏は好きではないです。そういう演奏は弾けてないです。
最終的な目的はしっかりと弾けていればいいのですが、譜読み派の人は自分の音も聞けていないので、いつまでたっても1曲が仕上がらない印象です。
趣味でピアノを弾いているのであれば、暗譜が得意という事を先生に伝えてみてはいかがでしょうか?との回答でした。
まとめ
ピアノの暗譜は人前で弾くとき、発表会、コンクール時と言うのには驚きました。
音大では、皆が100%全曲暗譜していて、ピアノが弾ける人も皆、暗譜するつもりで弾いているものだと私は思っていました。
暗譜してもしなくてもいいけど、暗譜した方が余裕ができていい演奏ができるような気はしました。暗譜できるかは別にして(^_^)
最後までお読み頂きありがとうございました。
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